“五臓と未病”研究会

健康コラム

冬の養生法

冬は一年の中で自然界の陽気が最も低下し、生命の気の源である腎の機能も
低下する時期です。
我々は呼吸(肺)・食事(脾胃)・先天的な生命力(腎)の三つの働きにより
体内の陽気を循環させ生命活動を行なっていますが、冷え症の人、過労や睡眠
不足の人、ストレスの多い人、自律神経の働きが悪い人は、自然界の陽気が低下
し腎の働きが低下する冬には特に“気血”の巡りが悪くなるため、冷え症・疲労
倦怠・肩こり・神経痛・高血圧・婦人病・心臓の不調・自律神経失調・低血圧・
受易感冒(カゼをひきやすく治りにくい)・病気が長期化慢性化する などの症状
を発現しやすくなります。
肺・脾(胃腸)・腎をいたわって、寒い冬を元気にお過ごし下さい。

こんなことに気をつけましょう


①ウォーキングや入浴(足浴や半身浴)で血液循環をよくしましょう。
 乾布摩擦や深呼吸は肺、腎の強化に役立ちます。


②寒性食品を食べ過ぎないようにしましょう。
 ミカン バナナ 柿 トマト 生野菜 ダイコン キュウリ ナス
 タケノコ 白菜 ほうれん草 豆腐 豚肉 海草 魚介類(特に生のもの)
 豆乳 コーヒー 茶 ウーロン茶


③温性食品を心がけて食べるようにしましょう。
 モモ キンカン アンズ 栗 クルミ カボチャ ニンニク シソ 
 ネギ ショウガ  餅米 牛肉 鶏肉 羊肉 アジ ウナギ エビ 
 サケ サワラ マグロ ブリ


④タンパク・ミネラル補給と加熱調理(生野菜・果物・生ものは控えめに)を
 心がけましょう。


⑤帰宅時は必ずうがい(温湯で行なうほうが効果的)と手洗いを励行しましょう。

⑥カゼのウイルスは低温、乾燥が大好きなので部屋は保温、保湿しておきましょう。

*高熱が出る、セキが止まらない、下痢や嘔吐を伴うなどの強い症状を現したり、
 伝染性の強い感冒を「時行感冒」といいます。
 インフルエンザや、今猛威を振るっているノロウイルスなどがまさにそうですね。
 ところが家族全員がかかる場合でも、カゼの症状には個人差があります…同じ
 ウイルス(原因)なのになぜなのでしょう。
 それはその人の体質と日頃の生活状況により、五臓の中で弱い箇所が個人個人で
 違うからです。
 脾胃(胃腸)の弱いタイプは胃腸カゼの場合に嘔吐下痢が強く出ますし、血行不良や
 疲れがあると感冒全般が長期化重症化しやすくなります。
 時行感冒を重症化させないために最も大切なこと…それは平素からの養生により
 五臓の弱りを作らないことです。
 今の時季はまず体とお腹を冷やさないことが大切ですね。