“五臓と未病”研究会

健康コラム

梅雨時の養生法

土用とは立春、立夏、立秋、立冬前の各18日間のことを指しますが、漢方では
「季節の変わり目」と考え、梅雨から初夏にかけての時期も土用にあたります。
この時期は湿度が高くなるとともに大気中の酸素量が低下するため、内臓…特に脾胃
(胃腸などの消化器)の働きが低下し、気血生化(食物を消化吸収し、エネルギーや
血液、細胞に変える力)が低調になるため、体に様々な変調をもたらします。
全身や手足の倦怠、食欲不振、胃炎、腸炎、肝炎、黄疸等の脾胃の症状、アトピーや
湿疹、水虫等の皮膚の症状、血圧異常や自律神経失調、更年期障害等の内分泌の症状、
そして神経痛、リウマチ、頭痛等の痛みの症状が特徴的に悪化します。
特に天候や気温により体調や症状が変化する方は要注意です。梅雨時は特に胃腸を
いたわりましょう。


こんなことに気をつけましょう


①深呼吸、散歩、体操で体内に酸素を積極的に取り入れるよう心がけましょう。

②朝は熱めのシャワーにさっと、夜はぬるめのお風呂にゆったり浸かりましょう。
また、温冷浴や温冷シャワー(冷たい水と熱いお湯を交互に浴びる)は自律神経の
鍛錬に役立ちます。

③なまもの、冷たい料理、ビールや飲物は控えめにしましょう。
  食事はよく噛んで唾液をしっかり出すのが最高の食べ方です。
  さらに食事中は水分を控えた(胃液を薄めない)ほうが消化がよくなります。

④酸味を上手に活かして唾液分泌を促進し、胃腸、肝臓の働きをよくしましょう。
 (酢や酢醤油、梅干し、レモンなどを使います。酸味に甘味を加えるとさらによいでしょう)

⑤雨降り(前)に体調や持病が悪化する人は、味の濃いもの(塩分糖分)や油もの、
水分を減らしましょう。
  またアズキ、ハトムギ、南蛮毛、トウガン、スモモ、アンズ、カリン、大根、
  ヒネショウガ、春菊などを積極的に食べましょう。

⑤脾胃を補う食べ物を適度に摂るようにしましょう
  大豆、黒豆、キャベツ、サツマイモ、ニンジン、春菊、ブドウ
  ※特に暑がりの方には … 豚肉、豆腐、あさり、昆布、キュウリ、大根、トマト、ナス、ソバ
  ※特に寒がりの方には … 肉(牛・鶏・羊)、納豆、カボチャ、小松菜、ショウガ、栗