“五臓と未病”研究会

健康コラム

身近な薬草~クコの実

 杏仁豆腐にトッピングされている鮮やかな赤い実といえばわかるでしょうか…あれがクコシ(クコの実)です。 
 クコシは薬膳粥などの薬膳料理の具に使われたり、ドライフルーツとして食されたり、漬け込んで薬用酒にしたりと様々な用途のある果実ですが、実は立派な薬草です。 
 クコの木は、その果実・根皮・葉を枸杞子(クコシ)・地骨皮(ジコッピ)・枸杞葉(クコヨウ)といい、いずれも薬用に使われるのですが、なかでもクコシは滋養強壮効果が高く、肝・腎の働きを補って老化防止に役立つため「仙人の杖」という別名があるほどです。 
 漢方では、足腰の弱りや血圧・血糖の乱れ、眩暈、疲れ目や眼病の重要処方である杞菊地黄丸や左帰丸などに配合されています。『神農本草経』では上薬とされているクコシは、その薬効と応用範囲の広さからとても貴重な薬草だといえます。