“五臓と未病”研究会

健康コラム

身近な薬草~みかん

 みかんといえば温州みかんですが、広い意味では甘味のある柑橘類の総称でもあります。実際、柑橘類の効果はほとんど共通で、実・皮ともに様々な薬効を発揮します。
 とても美味しいみかんの実(果汁)の性質は「涼」で、食べ過ぎると体が冷えるため、冷え症・膀胱炎を起こしやすい人・喘息で痰が多い人は注意が必要です。
 漢方では、成熟した皮を乾燥させたものを橘皮(きっぴ)、橘皮をさらに保存したものを陳皮(ちんぴ)と呼び、胃腸の働きを高め、吐き気を止め、咳・痰を取る働きがあることから、胃腸を整える六君子湯・平胃散・二陳湯などの漢方薬に配合されます。また、まだ青い皮を乾燥させた青皮(せいひ)は気の停滞(ストレス)をとる妙薬です。
 面白いことに皮の性質は「温」であるため、冷え症の方にオススメです。みかん風呂やゆず湯はよく温まるための生活の知恵なんですね。また陳皮は七味唐辛子の原料でもあります。
 栄養学的には、みかんの袋には水溶性食物繊維ペクチンや血管を丈夫にするヘスペリジンが含まれているので、袋ごと食べるのがオススメです。