“五臓と未病”研究会

健康コラム

身近な薬草~ネギ

 古くから味噌汁・冷奴・蕎麦・うどんなどの薬味として、また鍋料理に欠かせない食材のひとつでもあるネギは、弥生時代に中国~中央アジアから伝来したと考えられています。関東では白ネギが、関西では青葉の部分が多い青ネギが好まれますね。栄養学的には青葉のほうが優れていますが、薬用には香りの強い白根の部分を使用します。
 漢方では白根を葱白(そうはく)と呼び、体を温め、汗をかかせる働きがあることから、カゼ(による悪寒・発熱・頭痛)の特効薬として用いられてきました。また胃腸を温めて機能を調整することから、冷えによる腹痛にも有効です。
 最近の研究では、さらに血流改善や血栓予防効果、各種細菌(ジフテリア菌・結核菌・赤痢菌・ブドウ球菌・連鎖球菌・真菌など)の活動抑制効果があることが判っています。
 このように辛味で温性で発汗の働きがある食材は、ネギの他にショウガ・シソ・シナモン・コリアンダーなどがあります。これらはまさに寒い時期に必要な食品・生薬ですが、冷え症でも虚弱で汗が出やすい人は少なめに取るほうが無難です。