“五臓と未病”研究会

健康コラム

身近な薬草~クルミ

 クルミはお菓子やおつまみとしてとても身近な種実です。原産地はヨーロッパ東南部で、中国へは漢の時代に張騫(ちょうけん)が西域から持ち帰ったとされています。漢字で胡桃と書くのは西域(胡)から伝わった果物(桃)だからです。日本でも弥生時代の遺跡から見つかっていたり、平安時代に食用や搾油原料に利用されていました。
 クルミは良質の脂肪・タンパク・ビタミン・ミネラルを豊富に含んでいるので疲労時の栄養補給には最適です。また美肌効果も高く、かの西太后は「胡桃酪」というクルミをつぶして作った汁粉を好んで食べ、若さを保っていたそうです。
 漢方では、生薬名を胡桃肉(ことうにく)といい、補腎・潤肺…すなわち肺や腎を補い、体を温めて体力をつける働きがあり、足腰の冷えや弱り・頻尿や夜尿症・慢性の咳や喘息に効果があると考えられています。また潤腸・健脳…便通改善・神経疲労や脳機能向上にも有効です。したがって、頭をよく使う方のおやつにオススメだといえます。
 ちなみに肺の症状に使用する場合には渋皮が付いたままのほうが効き目がよくなります。